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3Mixっていう画期的なむし歯治療方法があるって聞いたけど?

一時期テレビで話題になったのは3Mix-MP法です。

3Mix療法と3Mix-MP法はむし歯に対する治療方法ですが、全く手技の異なる治療方法です。

歯科関係者でも「違うの?!」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。

どちらも神経にかなり近いところまで虫歯が進んでいて、神経を取らないといけないかもしれないような歯に行われるものです。

普通の虫歯には特に必要な処置ではありません。


3Mix療法は学会でも認められています。

3Mix療法はもともと、神経を取らなければならないような大きなむし歯の神経をできるだけ取らずに済ませるために考えられた治療方法です。

3種類の抗菌薬をセメントに混ぜて、できる限りむし歯を取り除いた場所につめて、歯髄(神経)に近い感染象牙質と感染歯髄の無菌化を図るものです。

これに対して3Mix-MP法では感染したむし歯はほとんど取り除かずに基材にまぜた3Mixを貼薬して無菌化を図る方法です。

日本歯科保存学会が3Mix-MP法についての見解を出しています。

・3Mix-MP法は3Mix療法とは異なる
・3Mix-MP法を保存領域の治療に用いた場合の安全性と有効性に関する高いレベルの科学的根拠が示されていない
・現状では3Mix-MP法を保存領域の治療技術として容認することは難しい

もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧くださいhttp://www.hozon.or.jp/data/whatsnew/jscdadmin/246.pdf

あが歯科医院
http://www007.upp.so-net.ne.jp/aga-dental-c/

むし歯になったら

穴が開いてしまうほどのむし歯になってしまったら、削って詰めるしかありません。

細菌が感染して歯がもろもろになっている部分を削り取ります。

麻酔が必要な場合と必要ない場合があります。

「齲蝕検知液」というむし歯が残っているかどうかを調べる液体を使って、細菌感染している部分をきれいに取り除いてしまいます。

そのあと削り取った部分を、プラスチックや金属、セラミック、ハイブリッドなどで元通りの歯の形に戻します。

むし歯に対する治療方法を詳しく知りたい方は日本歯科保存学会から「う蝕治療のガイドライン」が出ていますのでこちらをご覧ください
http://www.hozon.or.jp/member/pdf/guideline/usyokuGL.pdf

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むし歯は痛いもの?

むし歯になったら削って詰めるしかありません。

歯の表面が白濁した状態で穴が開いていない、初期むし歯は歯磨き、フッ素塗布、食事、飲み物などのコントロールで元の状態に戻すことが出来ますが、穴が開いてしまったものは元には戻りません。

「むし歯は痛いもの」と思っている方が多いのですが実は小さなむし歯にはほとんど自覚症状がありません。

自覚症状はないのにレントゲンを撮ったらむし歯がたくさん見つかった、という方はたくさんいらっしゃいます。

特に歯と歯の間のむし歯はルーペをつけていても見落としてしまうことがあります。

定期的にレントゲン撮影をして、むし歯の見落としがないようにしてもらいましょう。

あが歯科医院
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自分の歯が一番いい!

ジルコニア、セラミック、ハイブリッド、インプラント、BPS、金属床、ノンメタルクラスプデンチャーなどなど、新しい技術や材料は日進月歩で出てきます。

機能的にも審美的にも非常に良いものがたくさん出てきました。
これらの恩恵にあずかれるというのは素晴らしいことだと思います。

しかし、極端な事を言うと、これらはむし歯や歯周病にならなければ必要ないものではないでしょうか?

どんな素晴らしい材料や技術も自分自身の天然歯に勝るものはありません。

まず、自分の歯をしっかり守って美味しく食べて健康にすごしましょう。

そのためには、むし歯、歯周病の予防が最も大切なのです。

あが歯科医院
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なんともないのに定期検診は行った方がいい?

定期検診は行ったほうがいいです。

定期検診とかリコールとか言われています。

今は3~4か月に1回メインテナンスを行うのが良いとされています。

ただし、人それぞれリスクが違うので自分に合った期間をかかりつけの先生と決めてください。

30年間で失う歯の数は定期検診を受けている方は約1本、何か自覚症状がなければ歯科医院に行かない方は約10本と言われています。

人間の歯は親知らずを除くと上下で28本あります。
10本の歯を失うということは、約3分の1の歯がなくなるということです。

定期検診に行かない方はと行く方と比べて約10倍の歯を失ってしまいます。

自分の歯をしっかり残しておいしく食べて健康に過ごしたいですね。

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食べた後30分は磨いたらダメってテレビで言ってたけど、本当?

有名大学の有名教授がテレビ番組で言ってしまいました。

噂によると、「食べてすぐ磨きましょう、って言ったら番組的に面白くないから他の事言ってくださいよ」、と番組スタッフに言われて思わず言っちゃったとか。

テレビで言ってしまった教授が所属している、日本歯科保存学会でもテレビ放送後に

「食後の歯磨きについては、歯のむし歯予防の見地から、これまで一般的に推奨されてきたとおり、食後の早い時間内に行うことをお勧めします。」

と言っています。

今まで通り食後すぐに歯磨きしましょう!


日本歯科保存学会のステートメントに「食後30分間は歯磨きを避けること」についての見解が掲載されています。もっと詳しく知りたい方はご覧ください。http://www.hozon.or.jp/member/pdf/guideline/opinion_20131211.pdf

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むし歯を予防する!part6どれくらい溶けたらむし歯になるの?

前回、時間のコントロールの中でpHのお話をさせていただきました。
今回はその続きです。

歯は溶けたり戻ったりを繰り返していますが、溶けて戻ることのできる限界は1日4回までと言われています。

1日3回食事をするとして、間食は1回が限度です。

間食には飲み物も含まれています(水やお茶などpHがほぼ中性のものはOK)

1日5回以上食べたり飲んだりする方はむし歯のリスクが高くなるといわれています。
食べたり飲んだりする回数にご注意ください。

あと、寝る前に食べた後歯磨きせずに寝てしまう。・・・これもまずいですね。

寝ている間は唾液があまり出ないので口の中が酸性に傾いたままでなかなか戻りませんので歯が溶ける時間が長くなってしまいます。

眠くても食べてしまったら磨いてから寝ましょう。

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むし歯を予防する! part5  時間のコントロール

むし歯になる4つの条件の最後です。
4つ目は、時間のコントロールです。

時間のお話の前にpHについて説明させていただきます。
pHは酸性、中性、アルカリ性などを示す数字で、pH7が中性、数字が14に近づくほどアルカリが強くなり、1に近づくほど酸が強くなります。

口の中は普段pH7~8くらいでほぼ中性です。

pHが5.4より下になると歯は溶け始めます。

食事をすると歯垢(プラーク)の中のpHはぐ~んと下がってきて5.4よりも下になります。
そこで歯の表面はうっすら溶けます。

その後、約1時間かけて唾液(ツバ)の中のカルシウム成分なんかで溶けたところを穴埋めしながら中性まで戻ってきます。

pH5.4より下にある間は歯が溶けています。
1日3回食事をするとこれが3回おこります。

歯の表面は1日の間に溶けたり、戻ったりを繰り返しています。
このバランスが崩れて溶ける回数が多くなった時に、戻りきれなくて穴が開いてしまいます。

それがむし歯です。

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フッ素は体に悪いんじゃないの?

フッ化物のむし歯予防に対する有用性については、日本歯科医師会、日本学校歯科医会、日本小児歯科学会、日本障がい者歯科学会、日本むし歯予防フッ素推進会議および日本口腔衛生学会の各専門機関より支持されています。

洗口法などフッ化物利用の有効・安全な用量・用法については長年国内外の研究調査から確立されたものでWHOをはじめ数多くの研究機関が認めています。

安心してお使いください。

詳細が気になる方はこちらをご覧ください。

長文ですがフッ素に対する誤解と実際の効果が比較されていて非常にわかりやすくまとめられています。

日本弁護士連合会「集団フッ素洗口・塗布の中止を求める意見書」に対する日本口腔衛生学会解説(平成23年11月)
http://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/file/news/news_111118_jsdh.pdf

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むし歯を予防する!part4 歯の質

むし歯になる4つの条件のうち、3つ目は歯の質です。

昔よく「歯性(はしょう)が悪い」と言われたことがありませんか?

昔はむし歯になる原因がよくわかっていなかったので、しょっちゅうむし歯になる人は「歯性(はしょう)が悪い」と言って歯のせいにされていたんですね。

歯がそもそも悪いからむし歯になるんだ、仕方がないんだ、と。

そんなことはありません!
むし歯になるのは歯のせいではありません!
仕方がない事でもありません!

実際に歯の形成不全と言ってしっかり歯が固まらなかったりする方もいらっしゃいますが、ごく少数です。

ほとんどの方の歯の性質は似通っています。

歯を固くするのはフッ素です。

歯磨き粉はフッ素入り歯磨き粉を選んでください。
一般に市販されている歯磨き粉はほとんどフッ素入りです。
値段は様々ですが、フッ素の濃度は1000ppm以下という決まりがあるので、日本で販売されている歯磨き粉であればフッ素濃度はどれも似たり寄ったりです。

使い方は歯ブラシにグリーンピース大の歯磨き粉をつけて、歯磨きしたらゆすぎを1,2回だけにしてフッ素を口の中に行きわたらせ歯にフッ素を吸い込ませます。

ゆすぎすぎるとせっかくのフッ素が全部出てしまうので効果がなくなります。

プラスアルファとして、乳歯や生え始めの永久歯には歯科医院でフッ素を塗ってもらう(フッ素塗布)や、自宅でフッ素の溶液を作って口をゆすぐフッ素洗口も効果的です。
(フッ素洗口薬は歯科医院で販売され歯科医師の指導のもとでしか使用できませんので一般には販売されていません)

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